「セブはたくさんの大学が集まってるので先生の質が高い!」 じゃぁフィリピンのトップ3の大学が集まってるマニラはどうなの? 留学サイトは突っ込みどころ満載。笑
【解説】 みなさんがフィリピン留学についての情報を集める時、最もよく利用するのがフィリピン留学のエージェントやフィリピンの英語学校のサイトだと思います。人差し指1本だけ動かしてれば情報が集まるのですから手軽ですよね。
利用するのはかまわないのですが、利用の仕方はよく考えるべきです。と言うのも、サイトによっては公平でない記述の仕方や、誤解を招くような書き方がされているからです。
例えば、セブの学校やセブを推すエージェントのサイトでよく書かれているのが、セブには大学が多い、優秀な人材が集まってくるので英語学校の先生の質が高い、というものです。これは果たして事実なのでしょうか?
大学が多いから優秀な人材がセブに集まってくる。ここまでは客観的事実でしょう。でも、優秀な人材がいるから英語の先生の質が高いといえるのでしょうか。優秀な人材であれば英語教師よりも給与が高い職業に就くのではないでしょうか。
また仮に、セブには大学が多くて優秀な人材が集まるから英語学校の教師の質も高いことが事実だとしましょう。でもそれが事実であるならば、フィリピンのトップ3校が揃っておりセブよりもはるかに多くの大学が集中しているマニラはどうなるのでしょうか。
セブよりも上位の大学があり、なおかつセブよりも多くの大学がある。ならば、マニラの英語学校にはより一層優秀な英語教師が集まっているという話になり、それは同時に、セブの教師はマニラの教師よりレベルが低いということになるはずです。
他にもいろいろあります。マニラの学校はマニラは鉄道もあって交通が便利と言いますが、便利であると同時に渋滞と排ガスがひどいことには触れません。バギオ推しのエージェントはバギオは高原地帯で涼しい気候だとアピールしますが、雨季は極端に湿度が高く部屋の中にすぐにカビが出ることは言いません。
要するに、自校、自社にとって都合の良い事実だけを並べ、都合の悪い事実には触れないということです。フィリピンの学校やエージェントのサイトを見る時には、そのあたりに注意を払う必要があります。
これに対してみなさんは学校やエージェントはアンフェアだというかもしれません。ですが彼らだって商売です。ボランティア活動をしているわけではありません。
そしてみなさんは彼らが集めた情報を対価も払わずパソコンの前に座って人差し指一本動かすだけで利用しているわけです。だったら、利用する際に注意するくらいのことはして当然ではないでしょうか。
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